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賃貸でゴキブリの巣を見つけた時の対処法
賃貸マンションやアパートでゴキブリの巣を発見してしまった場合、パニックになると同時に「この駆除費用は誰が負担するのか」という現実的な問題に直面します。自分で業者を呼ぶべきか、それとも大家さんや管理会社に連絡すべきか、迷う方も多いでしょう。結論から言えば、まずは速やかに大家さんか管理会社に報告し、相談するのが最善の策です。ゴキブリの発生原因がどこにあるかによって、責任の所在が変わってくるからです。例えば、前の住人が残していったものや、建物の構造上の問題、例えば壁の隙間や共有部分の配管などが原因でゴキブリが発生している場合、その駆除責任は大家さん側にあると判断されるのが一般的です。建物全体の排水管やゴミ置き場など、共有部分に巣がある可能性も考えられます。この場合、自分の部屋だけを駆除しても根本的な解決にはならず、建物全体での対策が必要となります。一方で、入居後の清掃不足やゴミの放置など、明らかに自分自身の生活習慣が原因でゴキブリを呼び寄せてしまったと判断される場合は、入居者が駆除費用を負担しなければならないケースもあります。しかし、その判断を自分一人で行うのは困難です。まずは状況を正確に伝え、プロの目線で原因を調査してもらうためにも、管理会社への連絡が不可欠です。勝手に業者を手配してしまうと、後で費用の請求をしても認められない可能性があります。一人で抱え込まず、まずは専門家である管理会社や大家さんに相談し、指示を仰ぐこと。それが賃貸物件でゴキリブリの巣という問題に直面した際の、最も賢明な第一歩と言えるでしょう。
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素人でもできるゴキブリの巣の駆除
ゴキブリの巣、正確には彼らのコロニーを発見してしまった時、専門業者に依頼するのが最も確実ですが、初期段階であれば自分自身で対処することも可能です。まず基本となるのが、巣の周辺に潜む個体を一網打尽にすることです。これには燻煙剤や燻蒸剤が有効です。部屋を密閉し、薬剤を隅々まで行き渡らせることで、物陰に隠れているゴキブリを追い出し、駆除します。ただし、使用中はペットや植物を避難させ、火災報知器にカバーをかけるなどの注意が必要です。燻煙剤で隠れた個体を駆除した後は、巣に戻ってくる個体や、生き残りを根絶やしにするための策を講じます。ここで効果を発揮するのがベイト剤、いわゆる毒餌です。ゴキブリが好む成分に殺虫成分を混ぜたもので、これを食べたゴキブリが巣に帰って死に、その死骸やフンを食べた仲間も連鎖的に死滅させる効果が期待できます。巣の場所が特定できているならその近くに、特定できていない場合でも冷蔵庫の裏やシンクの下など、彼らが通りそうな暗く湿った場所に複数設置するのがポイントです。そして最も重要なのが、駆除後の清掃です。ゴキブリのフンには仲間を集めるフェロモンが含まれているため、死骸と共にフンを徹底的に除去しなければなりません。アルコール除菌スプレーなどを使って拭き取ることで、フェロモンの効果を消し、再び巣が作られるのを防ぎます。これらの手順を正しく行うことで、素人でも巣の壊滅は十分に可能です。