家の中で「てんとう虫みたいな黒い虫」を見かけることがあると、どこから入ってきたのか、害があるのか気になるものです。特に、秋から冬にかけてこうした虫が増えることがあり、何か対策をしなければならないのではないかと考える人も多いでしょう。実は、これらの虫が家に入るのにはいくつかの理由があり、それを理解することで適切な対策を取ることができます。まず、てんとう虫に似た黒い虫が家の中に入る最も大きな理由は、寒さをしのぐため です。特に秋から冬にかけては、気温が下がることで虫たちは暖かい場所を求めて移動します。ナミテントウの黒化型やカメムシの仲間は、寒さを避けるために建物の隙間から室内へ入り込むことがあり、知らない間に部屋の中で見つかることがあります。特に、日当たりの良い窓辺やカーテンの裏などでじっとしていることが多く、気づいたときには何匹も集まっていることがあります。もうひとつの理由は、光に引き寄せられる習性 です。虫の多くは光に向かって飛ぶ性質を持っており、夜間に窓の明かりに引き寄せられ、わずかな隙間から室内に侵入することがあります。特に、屋外の街灯やベランダの照明の近くでは、こうした虫が集まりやすくなります。家の中への侵入を防ぐためには、まず隙間を塞ぐことが重要 です。窓やドアの隙間、換気口など、虫が入り込める場所をしっかりと確認し、防虫テープやシーリング材でふさぐことで侵入を防ぐことができます。また、網戸の破れがあると小さな虫でも入り込んでしまうため、定期的に点検し、必要に応じて補修することが大切です。さらに、虫が寄り付きにくい環境を作ること も有効です。例えば、ハッカ油やレモングラスの精油を水に薄めてスプレーし、窓枠やドア周辺に吹きかけることで、虫が寄り付きにくくなります。また、外の照明をLEDライトに変えると、虫が集まりにくくなるという効果も期待できます。もし家の中で黒いてんとう虫のような虫を見つけた場合は、無理に手で潰さず、紙やティッシュでそっと捕まえて外へ逃がすのが良いでしょう。特にカメムシの仲間は、刺激すると強い臭いを発することがあるため、慎重に扱うことが大切です。
てんとう虫みたいな黒い虫が家に入る理由とその防ぎ方