忘れもしない、梅雨時の蒸し暑い夜のことでした。リビングでくつろいでいると、ふと床の隅に何やら見慣れないものが動いているのに気づきました。なんだろう?と思って近づいてみると、それは体長1センチにも満たないような、茶色っぽくて、たくさんの脚があり、そしてなんとなく…エビに似た形をした虫だったのです!しかも、私が近づいた途端、ピョーンと驚くような高さに跳ねました!「ひぃっ!」思わず短い悲鳴を上げて後ずさり。虫全般が苦手な私にとって、それは未知との遭遇であり、恐怖以外の何物でもありませんでした。エビみたいなのに跳ねるって何!?頭の中はパニックです。夫を呼び、恐る恐る指差すと、夫も「なんだこれ?ダンゴムシでもないし…」と首を傾げています。スマホで「エビみたいな虫 家の中 跳ねる」と必死に検索。すると、「ヨコエビ」という名前がヒットしました。海辺とか湿った庭にいることが多いけど、稀に家の中に入ってくることもあるらしい。特に、湿気が多い時期や、観葉植物の土などに紛れて侵入することがあるとか。うちは確かに湿気が多く、観葉植物もいくつか置いています。原因はこれかもしれない…。正体が分かったところで、恐怖心が消えるわけではありません。むしろ、他にもいるんじゃないかと疑心暗鬼に。その日は、部屋の隅々をチェックし、わずかな物音にもビクビクしながら過ごしました。結局、見つけたのはその一匹だけでしたが、あの跳ねる姿は強烈に脳裏に焼き付いています。翌日、対策として部屋の換気を徹底し、観葉植物の受け皿の水もこまめに捨てるようにしました。念のため、部屋の隅には虫除けも設置。それ以来、家の中で「エビみたいな虫」に遭遇することはありませんが、梅雨時になると、あの日の恐怖が少しだけ蘇ります。皆さんも、もし家の中で不思議な生き物を見つけたら、まずは落ち着いて正体を調べてみてください。そして、適切な対策を講じることが大切だと、身をもって学びました。
エビみたいな虫が部屋にいて大パニック