夜になると、床や壁を素早く走り回る大きなクモを見かけたことはありませんか?特に、アシダカグモのような大型のクモが突然動き回ると、驚いてしまうこともあるでしょう。しかし、クモには特定の行動パターンがあり、走り回るのには理由があります。ここでは、クモが家の中で走り回る原因と、それに対する対策について解説します。クモが家の中を走り回る最大の理由は、エサとなる害虫を探しているからです。アシダカグモなどの「徘徊性(はいかいせい)」のクモは、網を張らずに歩き回って獲物を探します。特に、ゴキブリやハエが多い家では、それらを追いかけるためにクモが活発に動くことがあります。夜にクモを見かけることが多いのも、ゴキブリが夜行性であるため、クモがそれを狩るために活動する時間帯が重なるからです。また、クモが繁殖期を迎えている可能性 もあります。クモの繁殖期は春から夏にかけてが多く、オスのクモはメスを探して活発に動き回ることがあります。このため、普段は隠れているクモが突然姿を現し、家の中を走り回ることがあるのです。クモが家の中で頻繁に走り回るのを防ぐためには、害虫を減らすことが最も効果的な対策です。ゴキブリやハエなどのエサが少なくなれば、クモも自然といなくなります。具体的には、食べ物の管理を徹底し、ゴミをこまめに処理することで、害虫が住みつきにくい環境を作ることが重要です。また、クモの侵入経路をふさぐことも効果的な対策になります。クモは窓やドアの隙間、換気口、エアコンの排気口などから侵入することがあるため、防虫ネットを設置し、隙間をふさぐことで家の中への侵入を防ぐことができます。特に、網戸に小さな穴が開いていると、そこからクモが入り込むことがあるため、しっかりとチェックし、修理しておくことが重要です。クモを見かけるのが苦手な場合は、クモが嫌う香りを活用するのも一つの方法です。ペパーミント、ユーカリ、レモングラスなどのアロマオイルを水で薄めてスプレーし、窓やドアの周辺に吹きかけると、クモの侵入を防ぐ効果が期待できます。また、市販のクモ忌避スプレーを活用するのも良いでしょう。クモが家の中を走り回るのは、主にエサを探しているか、繁殖期に活動しているためです。