消防署への蜂の巣駆除依頼、本当に可能？

「庭に大きな蜂の巣ができてしまった！すぐに駆除したいけど、どこに頼めばいいの？消防署は駆除してくれるの？」そう思われる方は少なくないでしょう。結論から言うと、消防署が蜂の巣駆除を「必ず」行ってくれるわけではありません。しかし、状況によっては、消防署が対応してくれるケースもあります。今回は、消防署への蜂の巣駆除依頼について、詳しく解説していきます。まず、多くの方が誤解されている点として、消防署の業務は火災の消火だけではない、ということです。消防署は、火災だけでなく、地震や風水害などの自然災害、人命救助、そして、地域住民の安全を守るための様々な活動を行っています。その一環として、蜂の巣駆除に対応する場合があるのです。ただし、消防署が蜂の巣駆除を行うのは、あくまで「例外的なケース」であることを理解しておく必要があります。消防署は、人命に関わる緊急性の高い事案を優先的に対応するため、蜂の巣駆除の優先順位は、どうしても低くなってしまいます。では、どのような場合に消防署が蜂の巣駆除に対応してくれるのでしょうか。それは、主に「公共の場所」に蜂の巣があり、「人命に危険が及ぶ可能性が高い」と判断される場合です。例えば、学校や公園、公共施設の敷地内などにできた蜂の巣で、子供たちや利用者に危害が及ぶ可能性がある場合などです。また、個人宅であっても、高齢者や体の不自由な方が住んでおり、自力での避難が困難な場合など、緊急性が高いと判断されれば、消防署が対応してくれることがあります。しかし、これらのケースであっても、消防署のリソース（人員や機材）には限りがあるため、必ずしも対応してもらえるとは限りません。まずは、お住まいの地域の消防署に電話で相談してみることをお勧めします。その際、蜂の巣の場所、種類、大きさ、周囲の状況などを詳しく伝えるようにしましょう。消防署は、これらの情報に基づいて、対応の可否や、他の適切な駆除業者などをアドバイスしてくれます。