うちの庭には、ちょっとした石垣コーナーがある。先日、その石垣の掃除をしようと、一番下の少し大きめの石を「よっこいしょ」と持ち上げてみた。すると、石の下の湿った土の上で、何やら小さな生き物がワラワラと動き出したのだ!大きさは5ミリくらいだろうか。色は茶色っぽくて、たくさんの脚があり、背中が少し丸まっている。そして、私が驚いたのは、彼らがピョンピョンと跳ねる動きをしたことだ。まるで小さなノミか、あるいは…そう、エビみたいだ!干からびた小さなエビが跳ねている、そんな奇妙な光景だった。最初は「うわっ、虫!」と後ずさりしたが、よく観察してみると、彼らはただ慌てて土の中に潜ろうとしたり、物陰に隠れようとしたりしているだけで、こちらに危害を加える様子はない。スマホを取り出して、マクロモードで撮影してみた。拡大して見ると、確かにエビのような節のある体と、たくさんの小さな脚が確認できる。これは一体何者なんだろう?早速「庭 石の下 エビみたいな虫 跳ねる」で検索。すぐに答えが見つかった。「ヨコエビ」というらしい。海にいるイメージだったけど、陸にもいるのか!しかも、落ち葉とかを食べて土をきれいにしてくれる、どちらかというと良いやつらしい。それを知って、なんだか少し親近感が湧いてきた。石をそっと元に戻すと、彼らは再び暗闇の中へと消えていった。今まで気にも留めなかった石の下の世界に、こんな小さな住人がいて、せっせと土壌改良に貢献してくれていたとは。なんだか感動すら覚える。これからは、庭の手入れをする時も、彼らの存在を少し意識してみようと思う。むやみに怖がったり、駆除したりするのではなく、庭の生態系の一員として、そっと見守っていきたい。あのピョンピョン跳ねる姿も、よく見ればちょっと可愛い…かもしれない?いや、やっぱりまだちょっと苦手かな。でも、彼らがいるからこそ、うちの庭の土も元気なのかもしれない、と思うことにした。
庭の石の下エビみたいな謎生物を観察