プロはゴキブリの巣をこうして見抜く
私たちプロの害虫駆除業者がゴキブリの巣、つまり彼らの潜伏場所を探す際には、一般の方とは少し違った視点で家全体を観察します。素人が見落としがちな微細な痕跡、ラテントサインから、彼らの存在と規模を正確に読み解くのです。まず我々が注目するのは、やはりフンです。しかし、ただフンがあるかどうかを見るだけではありません。フンの量や密度、新旧の状態を観察することで、そこにどれくらいの数のゴキブリが、どのくらいの期間生息しているのかを推測します。壁の高い位置にフンが点在していれば、それは壁の中や天井裏に巣がある可能性を示唆します。次に、ゴキブリ特有の臭いです。経験を積んだ我々は、部屋に入った瞬間のわずかな臭いの違いから、ゴキブリの存在を察知することができます。これは集合フェロモンや死骸が放つ独特の臭気で、数が多いほど顕著になります。また、我々は構造的な弱点を探します。例えば、壁のひび割れ、配管が壁を貫通する部分の隙間、エアコンのドレンホースの入り口など、ゴキブリが侵入し、隠れ家として利用しやすい場所を徹底的にチェックします。時にはファイバースコープなどの機材を使い、壁の内部や床下といった見えない空間を直接確認することもあります。ゴキブリの種類によって好む環境が違うことも考慮します。例えば、チャバネゴキブリは熱源を好むため、冷蔵庫や電子レンジのモーター部分、給湯器の周辺などを重点的に調査します。これらの情報を総合的に分析し、巣の核心部を正確に特定することで、効果的かつ徹底的な駆去プランを立てることができるのです。