家にもあるかもしれないゴキブリの巣のサイン
自宅でゴキブリの姿を一匹でも見かけてしまったら、それは氷山の一角かもしれません。彼らは集団で潜む習性があり、目に見えない場所に巣、すなわちコロニーを形成している可能性が高いのです。その隠れた巣を見つけ出すためには、いくつかの重要なサインに注意を払う必要があります。最も分かりやすいサインは、黒い点々としたフンです。大きさは一ミリ前後で、まるでコーヒーの粉や黒胡椒が散らばっているように見えます。特に、キッチンの隅や棚の奥、家電製品の裏側など、普段あまり掃除をしない場所にこれらが見られたら要注意です。このフンには仲間を呼び寄せるフェロモンが含まれているため、フンがある場所こそが彼らの拠点、つまり巣となっている可能性が極めて高いのです。次に注意すべきは、卵鞘と呼ばれる卵のケースです。小豆のような形と色をしており、これが一つあれば、近い将来数十匹の幼虫が孵化することを意味します。家具の裏や引き出しの奥などに産み付けられていることがあります。また、独特の不快な臭いがするようになった場合も危険信号です。ゴキブリが大量に発生すると、その集合フェロモンや死骸、フンなどが混じり合って、カビ臭いような、油っぽいような特有の臭気を放ちます。これらのサインは、彼らがすぐ近くに潜んでいることを示す動かぬ証拠です。見過ごさずに、徹底的に発生源を調査し、対策を講じることが、これ以上の繁殖を食い止めるための鍵となります。